有限責任あずさ監査法人の中途採用1DAY選考会はどんな感じなのか。

お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪

先日有限責任あずさ監査法人AAS事業部の中途採用1DAY選考会に参加してきました。

有限責任あずさ監査法人の中途採用

中途採用選考フロー

通常の選考フローは以下となります。

書類選考→SPI試験→GMAP試験→1DAY選考会(最終面接が実施される)

このAAS事業部向けの1DAY選考会は年に2回開催されるもので、その名の通り書類選考~最終面接まで1日で終了するイベントです。

ただし、USCPAの方については今回採用の厳選(?)を図っているようで、事前に書類選考および試験を通過した参加者のみ、1DAY選考会に進めるようになったようです。

私は事前にSPI試験とGMAP試験を受験し、何とか1DAY選考会での最終面接に進むことができました。

このGMAP試験とはGLOBIS社が開発したもので、ビジネスパーソンの能力を客観的に測定するテストであり、測定領域としては、「考える力・論理思考(CT=クリティカル・シンキング)」、「経営の定石(ビジネス・フレームワーク)」があります。

あずさ監査法人については、前者のCT(クリティカル・シンキング)を測定する「GMAP-CT -LIGHT」と呼ばれる試験でした。(参照:https://gce.globis.co.jp/service/gmap/critical.html

1DAY選考会当日の流れ

事業内容の説明会

当日のイベントの流れですが、最初に1時間ほど、AAS事業部に関する説明会があり、その後順次面接を開始するといった感じです。

説明会で聞いた内容を簡単にご紹介させて頂きます。

まず、AAS事業部とはAccounting Advisory Serviceの略で業務領域は大きく3つに分類されます。

A&S(Accounting&Advisory)

こちらでは、企業が抱える以下のような課題を解決する組織となります。

・新収益基準の論点や対応方法が分からない

・IFRSへ移行したいが論点・進め方が分からない

・国内外でIPOを目指したい

・M&Aで買収した企業の財務諸表の作り方が分からない

その中で、仕事全体の7割ほどを占めるのが、上から2つ目の「IFRS導入支援」となります。

10年前位には数社だったのが、2018年現在では193社導入支援をしているようです。ここ数年間で急激に伸びてきている業務です。

 

P&I(Process&Information)

こちらでは、企業が抱える以下のような課題を解決する組織となります。

・将来の経営者を育てる人材育成環境になっていない

・買収した海外現地子会社の不正を管理するための手法が分からない

・経営を管理する手法が分からない

・予実管理の効率化を図りたい

・買収先の子会社と決算期の統一を図りたい

この部署では公認会計士の割合は全体の4割程度らしく、残りの6割は事業会社、コンサルティングファーム出身者のようです。

ですので、USCPAでも過去の職務経歴を生かして、比較的キャッチアップしやすい環境かと感じました。

なお、KPMG コンサルティングも似通った仕事をしているようですが、そちらはITシステム導入をメインの仕事としているようです。

 

T&R(Transaction&Restructuring)

こちらでは、企業が抱える以下のような課題を解決する組織となります。

・M&Aをしたいが買収先にどのようなリスクがあるのかわからない

・M&Aで買収した会社の経営方法が分からない

・M&A買収後の統合がうまくいかない

主にM&Aに関連した業務内容となっており、買収先のリスクを財務諸表から調査するデューデリジェンスがメインの仕事のようです。

KPMG FASという子会社もM&Aに特化しておりますが、そちらは非上場の中小企業を顧客としており、T&Rは監査対象の大企業を顧客としてサービスを展開しているようです。

なお、T&Rは過去に監査経験かもしくはM&Aに関わる業務内容が無い場合、未経験での採用は極めて難しいです。

ですので、監査経験orM&A経験のないUSCPAの場合、上記①か②のサービスラインで選考を進めていくことになります。

最終面接

一通りの事業説明が終わった所で、順次面接に入りますが待ち時間はラウンジで社員の方とざっくばらんにお話をする感じでした。

13時スタートの説明会14時に終わり、その後面接が始まったのは15時30分頃でしたので1時間半以上待ちました。(笑)

面接は、パートナー1名とマネージャークラス2名の合計3名に対して私1人でした。

面接前に①か②のサービスラインを決める必要がありますが、私は②のP&Iを志望しました。

聞かれた質問内容は以下の通りでした。

・取り組んだ業務改善等で、御自身をアピールしてください。

・その改善に伴い何か大変だったこと、工夫したことは。

・業務内容で予算管理をしたとのことですが、予算とはどういったものか教えてください。

・KPMG入社後、自分ひとりで何かしたいと考え、数年間で辞めてしまうようなことはないか。

・集中力はあると思いますか。またその理由は。

・1年間同じ業務内容で耐えられると思いますか。

・文学部卒業でなぜメーカーを志望したのか。

・ほかの監査法人等も選考をしているのか。

・入社後のキャリアプランは。

・所属部署での仕事内容は。

・チームリーダーとしての経験はありますか。

・英語での業務経験はあるのか。また今後そのような仕事になっても問題ないか。

・趣味に漫才とあるが、これはどういうことか。

・何か聞きたいことはありますか。

全般的にはオーソドックスな質問内容だったかと思います。

面接前の雑談中にパートナーの方から、

『入社10年目までの20代~32歳くらいまでの若手社員は、職務経歴よりもアドバイザリーとしてのポテンシャルを見ている』

と聞いておりましたので、職務経歴とかよりは、面接での受け答えとか適正とかその辺りを見ている印象でした。

面接は土曜日に実施されましたが、結果は週明け月曜日には発表するとのことでした。

以上です。(^^♪

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ABOUT US

別称コミカルおじさん。人を笑わせたり楽しませることが好き。M-1グランプリ2018/2019出場経験あり。世界55か国訪問。学生時代はヘルシンキ大学交換留学や、トルコで海外教育インターンシップに従事。某日系メーカーに勤務しながら、米国公認会計士(USCPA)を取得。2020年3月より一般社団法人(教育事業)の副代表理事としても活動中。