お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪
本日はUSCPAの監査法人での昇進についてお話したいと思います。
まず、監査法人には大きく2つの部門で分かれています。
- 監査部門
- 財務会計アドバイザリー部門
本日は後者の、「財務会計アドバイザリー部門」での昇進についてお話していきたいと思います。
監査法人(財務会計アドバイザリー)の昇進について
多くの監査法人では以下の役職順に昇進していきます。(シニアとマネージャーの間にアシスタントマネージャーがある法人もあります)
- スタッフ
- シニア
- マネージャー
- シニアマネージャー
- パートナー
で、各役職の中に階級があり、多くの監査法人では4階級かと思います。
例えば、スタッフの場合、スタッフ1、スタッフ2、スタッフ3、スタッフ4という4つの階級があり、その次に、シニア1、シニア2・・・という感じです。
私自身が監査法人の財務会計アドバイザリー部門に中途入所した際は、スタッフの中でも1番下のスタッフ1でした。
どの役職、どの階級から中途入所できるのかは、その時によってマチマチです。
傾向としては、コンサルティングやアドバイザリー経験がある方(同業での経験がある方)はシニアで採用される可能性はあります。
一方、コンサルティングやアドバイザリーが未経験のUSCPAの場合は、スタッフ1かスタッフ2からのスタートになることが多いです。
例えば、経理・財務部門で、ある一定年数の経験がある方はスタッフ2からのスタートとなり、経理・財務未経験のUSCPAの方は、スタッフ1からの採用になることが多いです。
まとめるとこんなイメージです。
コンサルティングorアドバイザリー経験あり | シニアの可能性あり |
コンサルティングorアドバイザリー未経験
and 経理・財務部門での経験あり |
スタッフ2の可能性あり |
コンサルティングorアドバイザリー未経験
and 経理・財務部門は未経験 |
スタッフ1の可能性あり |
あくまで自分の周りを見ての感想ですので、法人ごとの方針(何年程度の経験があれば、経理・財務の経験があるとみなすのか)や、人材市場の状況(売り手市場か買い手市場か)によっても異なってきます。
自分の場合は、大手メーカーの営業管理部門で4年間の経験(予実管理、決算等も担当)がありましたが、経理・財務部門での専門的な業務ではないとみなされたのか、スタッフ1での採用となりました。
昇進スピードについて
スタートのポジションについては、こんな感じなのですが、その後の昇進スピードはどうなのでしょうか?
本日は、監査法人の中でも「財務会計アドバイザリー部門」の昇進についてお話すると、前段で申し上げましたが、簡単に監査部門の昇進についても触れておきたいと思います。
まず、監査部門では、相当なことがない限り、飛び級での昇進はありません。1年1年、階級が上がっていきます。
どんなに能力が高くて、どんなに頑張っても基本的には同じです。ですので、優秀な人ほど、スタッフやシニアくらいの役職で転職していくイメージがあります。
では、財務会計アドバイザリー部門はどうなのでしょうか?
結論から申し上げますと、飛び級はあります。特に、スタッフからシニアになるまでの飛び級はあります。
私の経験で申し上げますと、スタッフ1で中途入所したのですが、約9か月後にはスタッフ3となり、更に1年後にはシニア1へと昇格・昇進できました。(約1年9か月)
さらに、スタッフ2で、同じ時期に中途入所した同期は、約9か月後にはシニア1へと昇格していました。
ここでは、自慢話をお伝えしたいのでは全くないです。(笑)
「頑張った人や、結果を出した人には相応のリターンが得られる環境が、コンサルティングや、アドバイザリー業界」
ということを身を以て実感しましたので、参考にお伝えしたいと思いブログを書いています。
飛び級で昇進できた理由
では、経理・財務部門未経験で、スタッフ1から中途入所した自分がなぜ飛び級できたのかを考えてみたいと思います。
振り返ってみますと幾つかの要因があるような気がします。
- 仕事のスピード×質
- 仕事への前向きな姿勢
- アサイン稼働率
- 仕事以外での組織貢献
- クライアントとの関係構築
- 幅広いマネージャーからのアサイン
1つずつ見ていきましょう。
仕事のスピード×質
これは言わずもがなですが、仕事のスピード×質は大切です。
- 期限よりも早く資料を作成すること。
- 想定工数よりも少ない時間で仕上げること。
- 求められるよりも+αの質に仕上げること。
この3つを意識して取り組んでいたことが評価に繋がったのではないかと思います。
特に、スタッフで想定される仕事のスピード×質よりも、「シニアで求められるレベル」で仕事をする意識が大事だと思います。
スタッフが、シニアと同等のスピード×質で仕事をしていると、上の方々は評価せざるを得なくなります。
ですので、自分はシニアの方がどのレベルで仕事をしているのかを意識していました。
仕事への前向きな姿勢
財務会計アドバイザリー部門は、ほとんどの人が何かしらの社会人経験があります。かつ、何かやってみたい仕事があって入ってきている人が多いです。
一方で、最初の頃はおそらく雑務的な仕事も沢山振られますので、
『なんで自分がこれをしないといけないのか』
みたいに思う人もいるかと思います。過去には、やりたくない仕事を断りまくっていた人が、次第に何の仕事も振られなくなり、干されたことがあるようです。
自分の場合は、『なんでもやります』という前向きな姿勢で、全ての仕事を断らずにやってきました。そのような仕事への取り組む姿勢も評価されたのではないかと考えています。
アサイン稼働率
多くのコンサルティングや、アドバイザリー業界では「稼働率」という言葉をよく使います。
これは、「業務時間に対して、どれくらいクライアントにチャージできる仕事をしたのか」という指標です。
監査法人では1日7時間勤務ですので、6時間チャージ可能な仕事を行って、残りの1時間を自己研鑽に充てた場合は、稼働率は85.7%(6/7)になります。
これを年間を通じで、90%達成することが求められますが、この稼働率の達成度合いも評価対象となります。
自分の場合は、93%程度でしたので、基準をクリアしていました。飛び級できなかった方を見ますと、稼働率が低かった方がいらっしゃったようです。
先ほどの前向きな姿勢にも連動しますが、積極的に自分から色々な仕事を貰いに行ったり、振られた仕事を引き受けたりしないと結局のところ稼働率は上がりません。
ですので、先ほどお伝えしました前向きな姿勢が、稼働率達成のためには重要かと思います。
仕事以外での組織貢献
仕事以外でも、組織活性化のための活動をすることも当然評価対象になります。
自分は、『組織がもっとこうなれば、良いのに』ということを提言したり、また会社のイベントでの司会を行っていました。(元々、漫才を趣味でしていたり、人前で話したり、盛り上げたりすることが好きです。笑)
そんな感じで、仕事以外でも組織活性化のために行動したことも評価対象だったのではないかと考えています。
クライアントとの関係構築
次に、クライアントとの関係構築です。
結局は、アドバイザリーの仕事ですので、如何にクライアントと良好な関係を築けたのかも大事になってきます。
自分の例として、管理会計支援の仕事で、月に5回程度クライアント先で1人で常駐していました。
そこでの責任者が別の会社の役員になることで退職されたのですが、その次の会社から、法人に財務会支援のお話が来ました。
契約関係は、シニアマネージャーが窓口なのですが、『ぜひ引き続き彼をお願いします』という話を頂いたらしく、次の会社でも私が担当することになりました。
このようにクライアントと良好な関係を築いてきたことによる結果が評価されたのではないかと考えています。
ほんとうにありがたい話でしたし、クライアントからの評価は純粋に嬉しかったです。
幅広いマネージャーからのアサイン
評価としては、同じマネージャーとだけずっと仕事をするのではなく、幅広いマネージャーとの関係を作ることが大事です。
例えば、1人のマネージャーと、3つの案件を一緒にやる場合と、3人のマネージャーと、3つの案件をやる場合では、数の上では同じ3つの案件を担ったとしても、後者の方がより信ぴょう性、客観性のある評価となります。
自分の場合は、最初にアサイン頂いたマネージャーの方の仕事を一生懸命行うことで、その方から次の案件も頂き、一生懸命に取り組むことで信頼関係を築きました。
その信頼関係から、他のマネージャーのお仕事も増えていきました。(おそらくマネージャー以上の方々は、横のつながりがありますので、1人の方と信頼関係を構築できれば、そのまま話が伝わり、別のマネージャーからお声がけ頂く機会が増えてきます)
さいごに
いかがでしたでしょうか。
昇進したことを振り返ってみると、社会人として大事な基本的なことを忠実に実行した結果のような気もします。
今後、コンサルティング業界や、特に監査法人の財務会計アドバイザリー部門でご活躍される方のご参考になればと思います。
以上です。(^^♪
コメントを残す