お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪
私は2012年8月~2013年5月までの約10か月間、フィンランドのヘルシンキ大学行動科学部教育学科に交換留学に行きました。
なぜ英語圏ではなく、北欧のフィンランドを留学先として選択したのか、その理由としては、
「フィンランドの英語教育法や、英語教員育成制度を学びたかったから」
です。
当時私はゼミで「第二言語習得」を専攻しており、英語教員を志望していました。
その中で、兼ねてからフィンランドの英語教育には興味を持っていました。
というのも、フィンランドはTOEFL-IBTのスコアで毎年トップクラスに位置しているからです。
例えば交換留学前の2010年度のデータによれば、フィンランドは120点中95点で、世界113カ国中5位。
一方、日本は120点中70点で、103位でした。
1. オランダ 100/120
2.デンマーク 99/120
3.オーストリア 98/120
4.ベルギー 97/120
5.スイス 95/120
5.ドイツ 95/120
5.フィンランド 95/120
フィンランドより上位の国々は母語が英語に近いが故の結果だと推測できますが、フィンランド語は日本語と同じく英語とは完全に異なります。
その同環境下で英語(英語のみならず他国語)の運用能力を押し上げているのは、他でもなく教員の力、つまりは教員の言語能力、指導能力の高さであるのではないか、そのように私は感じました。
事実、フィンランド教育省の事務次官は2005年に開催された国際会議において、
「フィンランドの教育の成功のカギ。それは、教師、教師、教師である。」
と述べていました。
フィンランド教育のカギとなるのは教員の質の高さだということを端的に示す名言であると私は感じました。
このように、フィンランドの子どもたちの言語能力を向上させるのは優秀な教員であると考え、私はフィンランドの言語教育方法及び、如何にしてその教員を育成するのかという、教員育成も学びたいと思いました。
留学前の話ですが、当時英語熱が盛んであり、ユニクロや楽天といった海外にビジネスを展開する会社が国際競争力を身につけるために、社内の公用語を英語にするという施策を打ち出しました。
また、公教育の場では小学校から英語が必修化されようとしていました。
日本では、教育のカリキュラムを文部科学省が策定し、教育を統制下、指導するというマクロな政策が主流ですが実際小学校の教育現場では大混乱を巻き起こしていました。
小学校から英語を導入するといったマクロな視点での政策を打ち出し、導入することは簡単です。
しかし、むしろ、ミクロな視点、つまり、英語運用能力に秀で、言語教育理論に精通し、理論と実践をうまく統合できる教員育成が重要で、そこを改善しなければ、子どもたちの英語能力向上につながらないのではないかと思いました。
長々と書きましたが、このような経緯から、私はフィンランドで、実際の教育現場で英語教員の授業風景を見て言語教育方法を学習したり、英語教員育成方法を研究したりしたいと考えるようになりました。
また時間がある時に、実際にフィンランドで気づいたことを書きたいと思います。
以上です。何か少しでもご参考にでもなればと思います(^^♪
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