お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪
私は1年10か月に亘る勉強を経て、米国公認会計士の試験に合格しましたが、
『試験勉強で培った知識や経験をブログで発信していきたい』
と思うようになりました。(参照:【USCPA】米国公認会計士の勉強で学んだ財務会計知識をブログで発信する理由
1記事3分程度を目安にし、会計にあまり詳しくない人でも、毎日の忙しい通勤・通学時や、手が空いたスキマ時間、帰宅後の空いた時間に継続しながらさっと読めるように、
「短く!」
「分かりやすく!」
お伝えできればと思いますのでどうぞよろしくお願いします!!
※すいません。保証はできません(笑)
管理会計とは?
さっそくですが今回のテーマ、
「管理会計」
についてお伝えしようと思います。
まずは一般的な定義(英語と日本語)で見てみましょう。
Management accounting measures, analyzes, and reports financial and non-financial information that helps managers makes decisions to fulfill the goals of an organization
管理会計は、組織体の目標を達成するための意思決定を経営者が行うことを支援する、財務上及び非財務上の情報を測定、分析及び報告する。
引用元:アビタス BECテキスト Volume1
・・・。
『分かりにくいわっ!!!!』
という方、スマホ(orパソコン)の画面はまだ閉じないでください。(笑)
「管理会計」ってなんか日本語だと分かりにくいですが、英語では、
「Management Accounting」
と呼ばれていて、単純に「経営とか経営者の会計」って意味なんです。
つまりは、
「経営者が会社の意思決定をするために必要な情報を伝えること」
が、管理会計の役割なんです。
まだちょっとピンとこないですよね。
イメージを膨らませてみましょう。
例えば、自身が自動車メーカーの経営者だとして、
『合計で10億円の利益がでたわ』
という報告を部下から受けた場合、その情報だけでは経営者として今後、どのようにアクションしていいのか良く分かりませんよね。(※タメ口で話してくる社員をクビにするアクションはあるかもしれませんが)
・去年と比べて上がったのか下がったのか?
・10億円の内訳として、製品ラインナップA、B、Cそれぞれの金額は?
など、思い浮かぶ疑問は多岐にわたると思います。
そこで、もしこんな感じで製品ラインナップ毎の数値が報告書で出されると、
A製品 | B製品 | C製品 | 合計 | |
2016年度 | 2億円 | 2億円 | ▲1億円 | 3億円 |
2017年度 | 3億円 | 5億円 | ▲2億円 | 6億円 |
2018年度 | 3億円 | 10億円 | ▲3億円 | 10億円 |
『C製品の利益改善に着手しよう』
『C製品は3年連続で赤字が大きくなっているから、今後の見通し次第では販売をやめようか』
といったような経営戦略を打ち出して、実行していくかもしれません。
イメージが湧くようにかなりざっくりと書いていますが、こんな感じで、経営者が意思決定できるような情報を提供するのが管理会計の役割です。
社内で使うものですので、基本的には管理会計において決められたルール等はなく、自由に作ることができます。
財務会計との違いは?
ここでふと疑問に思うのが、普段よく耳にする財務会計との違いではないでしょうか。
まず財務会計は、会計基準(Generally Accepted Accounting Principals; 通称GAAP)に則って財務諸表を作成して、企業外部の人に報告することが目的です。
企業外部の利用者で1番イメージし易いのが「株主」ですかね。
株主が投資する会社を選ぶのに、各企業が自社内で勝手に決めたルールで財務諸表を作っていると、どこの会社が良いのか比較検討できないですよね。
なので、財務会計には「会計基準(GAAP)」という厳格なルールがあり、それに基づいて財務諸表を作らないといけません。
逸脱した場合は、処罰の対象にもなってしまいます。
一方、管理会計は社内でのみ使われるものであるため、基本的に明確なルールが特にないです。
内部の人が使う(管理会計)のと、外部の人が使う(財務会計)のとでは、当然ですが厳格なルールの有り無しが変わってきます。
余談ですが、会計基準には各国独自の基準(日本の会計基準はJGAAPと呼ばれています)がありますが、IFRS(国際会計基準)と呼ばれる国際的なスタンダードの会計基準が作られています。
株主側は、IFRSに則って作られている財務諸表の方が、各国独自の会計基準で作られた財務諸表よりも理解しやすいですよね。
ですので、世界中の投資家からの出資が集められるように、近年はIFRSを導入する会社が増えてきています。
こんな感じですが、いかがでしたでしょうか。
是非ご参考までに。(^^♪
コメントを残す