【漫才でボランティア?】東北ボランティアで感じる「マズローの欲求6段階説」

お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪

友人と2人で宮城県石巻市でボランティアとして漫才を披露しました。

昨年に引き続き2回目の参加ですが、ボランティア団体のことや現地での体験談をお伝えさせて頂ければと思います。

昨年の体験談はこちら。(参照:素人漫才でも人の役に立てるのか。

ボランティアで漫才をするために東北へ

ボランティア団体「Pride of Japan」とは

今年も参加したボランティア団体は、

「Pride of Japan」

2011年の東日本大震災の復興支援として、

『被災された方々を応援できるような、元気を与えられるような事がしたい』

という思いで、公民館や集会所などで被災された地域の方々を対象に活動を行っているボランティア団体です。(参照:http://prideofjapan.jp/

団体代表のメッセージをホームページより抜粋します。

東北の皆さんが、国難とも言われる有事に示して下さった、『日本人の精神性の高さ』具体的には、我慢強く秩序だった行動に私達日本人の多くは大変勇気づけられ、日本人の誇りだと感じました。それに感謝し、各自がそれぞれの専門分野や強みを活かして、徹底的に何ができるのかを考えて応援させて頂きたい。立ち上がる後押しをさせて頂きたい。

引用元:Pride of JAPAN ホームページ

この言葉の通り、各自がそれぞれの専門分野や強みを活かして徹底的に何ができるかを考えて応援させて頂くという活動です。

「自己の最善を他者に尽くし切る」

というのが基本的なコンセプトです。

団体代表の雑賀さんが、

『10年間は必ず継続して行う』

と宣言してから9回目の開催。

1度宣言したものを長期的に継続して行う実行力や意志の強さには畏敬の念を抱かずには得られません。

『10年経てば悲しいことも忘れられる』

そのような現地の方の話を聞いて10年間続けることを目標とされたようです。

まだ東北にボランティアは必要なのか。

なお、1年前に初めて参加する前は私もそうでしたが、

『震災から何年も経ったので、町の復興は進んでいるのでは』

『ボランティアはそこまで必要ないのでは』

と考えられている方も多いのかもしれません。

一般的に震災時のボランティアは3年~5年程度で解散となるところが大半のようです。

事実として、現在も東北で活動しているボランティア団体は「Pride of JAPAN」くらいとのことでした。

たしかに震災から8年近く経ち、町自体の「目に見える復興」は着実に進んでいるかもしれません。

実際、昨年に引き続き訪れた宮城県石巻市の住宅街も綺麗に整備されていました。

しかし、住民の方々の精神的なケアなど「目に見えない復興」は全員が全員完璧に進んでいるわけではないようです。

震災直後は友人や身内を失って寂しかった方も、仮設住宅で近隣住民の方々との交流があって寂しさも紛れていたようでした。

そこから8年近く経った今では仮設住宅住まいを離れ、通常の生活が少しずつ取り戻されてきましたが、それと同時に拠り所であった交流も失われているようでした。

そのような状況ですので、今でも集会所等でイベントを開催し、近隣住民の方々が交流できる場を設けること、またボランティア1人1人自身の強み等を生かして地域の方々に楽しんでもらうことの意義は非常に大きいと改めて感じました。

今回参加された方の中で、

『中学生の頃の同級生に久しぶりに会うことができてうれしい』

そのように仰っている方もおられました。

なぜボランティアで漫才を選んだのか。

例えば、マッサージが得意な方はマッサージを行い、音楽が得意な方は歌や演奏を行います。

また、このボランティアには埼玉県の中学生も参加しており、落語や演劇、吹奏楽等を披露します。

他にも、裏方で機材調整ができる方、映像撮影が得意な方、大型バスの運転ができる方、司会進行ができる方、焼きそばを作ることができる方。

プロ、アマ問わず参加者1人1人が、「自分自身の強み」を見出して、それを活かして全力で被災地の方々を元気づけます。

人と比べて上手い下手、できるできない等ではなく、自分にできることで最大限の力を発揮して全力で人に尽くす。

その思いや献身的な姿勢こそ、このPride of JAPANボランティアのいい所だなと改めて感じました。

私の場合、「自分自身の強み」が特に何もない中で必死にしぼりだし、しぼりカスとして最後出てきたのが、

「漫才」

でした。(笑)

私は昔から人前にでることや、人を笑わせたり楽しませたりすることが大好きでした。

ですので、音楽や芸術の才能は皆無ですが、

『漫才であれば自分にも少なからず出来る可能性があって、人の役に立てるかもしれない』

そんな思いで1年前にボランティアとして漫才を披露しました。

温かい現地の皆さまによって奇跡的に当時ウケたこと、また少しでも人の役に立てたという充実感から2回目となる今年も参加しようと決めていました。

が、

その当時の相方が転職に伴って関西に帰ってしまいました。

Orz。(笑)

が、奇跡的に相方が見つかり、2回目の参加となる今回は埼玉県に住む別の友人を誘って参加することとなりました。

宮城県石巻市で漫才披露

2019年6月頃から「ろくねんせい」というコンビを結成し、原稿を幾つか作り、カラオケやレンタルルーム等で準備しました。

めちゃくちゃしょうもないネタに始まり、その後原稿を修正した回数、練習をした回数は数えきれません。

お互い普段は仕事があったり、勉強していたり、時間確保も難しい状況でしたが、

『やるからには徹底的に。絶対笑顔になってもらう』

という強い思いをもって最低週2日、時間を割いて取り組みました。

細かな間合いや、セリフの強弱、声の高低、身体の動き、表情etc

形式上プロではない素人コンビですが、やるからには妥協せずに気持ちや姿勢だけは「プロ意識」を持つように取り組めたなと自負しています。

ですが、

迎えた本番初日、かなりスベり散らかしてしまいました。(笑)

申し訳ありません。(笑)

ボランティアスタッフの方の意見の中には、

『面白くなかった』

『おじいちゃんおばあちゃんにはネタの内容が難しい』

『話すスピードが速い』

『ネタのボケが単発的』

当然の結果、本気で耳を塞ぎたくなるような意見がほとんどでした。

が、本音で率直な意見を言って下さる方々に感謝しつつ、謙虚に素直に意見を取り入れて相方と修正を加えました。

2日目は絶対に盛り上げる。

ただそのモチベーションだけでした。

そんなこんなで迎えた2日目。

1日目の大スベリを挽回して何とか無事にウケを取ることができました。(と思っています笑)

『ネタ良かったよ!コンビのサインが欲しい』

と、我々のサインを求めて下さった現地の方もいらっしゃいました。

嬉しかったですし、こちらの方が感謝の気持ちでいっぱいになりました。

漫才ボランティアで感じる「マズローの欲求6段階説」

前回に引き続き、今回も改めて人の役に立つことや、人を笑顔にすることの素晴らしさを感じました。

人に喜んでもらえることこそが、自分にとって1番嬉しいこと充実することだと感じます。

普段生活をしていると「自分だけが良ければよい」といったような利己的になることもありますが、自己の最善を他者に尽くすボランティア活動を通じて、

利他の精神の重要性」

「最大の喜びは人の役に立つこと」

に改めて気づかされます。

ボランティア活動とは、

「心が洗われる」

そんな要素のある素晴らしい活動だと改めて感じます。

それに関連した話ですが、有名なマズローの欲求5段階説について、実はその上に6段階目があるという、

「マズローの欲求6段階説」

はご存知でしょうか。

人間にとって最上級の欲求として、多くの人に認知されている5段階目の、

「自己実現の欲求」

「無料画像 マズロー」の画像検索結果

その上に、

「自己超越欲求」

と呼ばれる6段階目の欲求を晩年のマズローは考えていました。

これは、

「個人の利益を超えて同胞や社会のために貢献したいという思い」

を意味しているそうです。

自分だけの利益を求めるのではなく、純粋に国やコミュニティの為に何らかの目的を達成しようという欲求を意味しています。

最近の自分達の若い世代は、モノに溢れ、情報に溢れ、物理的には満たされてはいるものの、

  • 精神的には満たされていない
  • 結局自分は何がしたいのか分からない
  • 自分の存在意義は何なのかわからない

そのような状態で日々過ごしている、根無し草のような人が多いような気がします。

自分もそんなときはめちゃくちゃ多くありましたし、今もまだまだあります。

そんな時はボランティアでも仕事でも、何も相手に見返りを求めない、

「Give and Giveの精神」

になることができるような活動をすると、少し解決策の糸口が見えてくるように思います。

マズローの6段階目の欲求である

「自己超越の欲求」

を頭に入れて、「自分にできること」で「人の役に立つこと」を目指していけば、それが次第に、

「自分が生きていく上での確固たる信念、志、使命」

に変わるような気がします。

「周りの人や地域社会、日本、世界の役に立つこと」

といった信念、志、使命感を持って行動する人で溢れかえる令和時代であってほしいと感じます。

自分もまだまだ何もできてはいませんが、そのような志のもとで日々過ごしていきたいと心を新たにしています。

また、

「自分にできること」

「人の役に立てそうなこと」

が、見つからなくて行動に移せない方も多いかと思います。

恐らくこれは話が逆で、行動しないから、

「自分にできること」

「人の役に立てそうなこと」

が見つからないと思います。

まずは、

「少しでも興味のあることに何でも良いから手を出してみて行動することで、自分を知ることが大事」

かなと思います。

行動や経験が無い中で、パソコンとにらめっこしても何も見つからないと感じます。

または、

「興味のあることすらない」

「何にも興味が湧かない」

という方もいるかもしれませんが、その場合は、

「目の前にあることに一生懸命取り組むこと」

が良いかなと思います。

自分は最初の仕事の配属で会計の仕事をしており、びっくりするほど全然興味なかったですが、とりあえず与えられた仕事を真面目にやっていれば自然とスキルが付いて、できることが増えて自信がつくようになりました。

そして米国会計士の資格も取って今は、

「少しでも企業の役に立てるように」

と財務会計アドバイザリーの仕事をしています。

このような自分のケースが起こることもあり得ます。

取り合えず「自分にできること」「人の役に立てること」が見つからない方は、

「興味のあることに手あたり次第幅広く行動する」

「興味のあることが無い場合、目の前の仕事等にがんばってみる」

と、「人の役に立てること」、つまり自分の存在意義が見えてくると思います。

マズローの6段階目を信じて、また1人1人「人の役に立てること」は必ずあることを信じて、張り切って毎日行動していきましょう!!

こんな感じでボランティア体験からの考察でした。

以上です。(^^♪

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ABOUT US

別称コミカルおじさん。人を笑わせたり楽しませることが好き。M-1グランプリ2018/2019出場経験あり。世界55か国訪問。学生時代はヘルシンキ大学交換留学や、トルコで海外教育インターンシップに従事。某日系メーカーに勤務しながら、米国公認会計士(USCPA)を取得。2020年3月より一般社団法人(教育事業)の副代表理事としても活動中。