宿坊(太陽寺in秩父)を体験した感想とは。

お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪

先日埼玉県秩父市にある「太陽寺」という所で宿坊初体験しましたので、内容と感想をお伝えしたいと思います。

宿坊とは

宿坊とは僧侶や参拝者のために作られた仏教寺院にある宿泊施設となります。

昔は僧侶や参拝者のための宿泊施設でしたが、近年は国内外問わず一般観光客も積極的に受け入れる施設が増加しており、比較的誰でも気軽に訪れることができます。

和歌山県の高野山の宿坊が有名ですが、一般観光客向けに宿坊を受け入れている寺院は日本全国幅広く存在しています。

太陽寺について

そんな宿坊ですが、何となく参加したいなあという軽い気持ちで参加してきました。

今回宿坊初体験の場所に選んだのは、埼玉県秩父市にある「太陽寺」というお寺です。

概要

大陽寺は、鎌倉時代末期に後嵯峨(ごさが)天皇の第三皇子・仏国国師(ぶっこくこくし)により1313年に開かれました。

兄弟間による天皇後継者争いから逃れるために、この山奥まで辿り着いたようです。

『太陽寺は山奥にひっそりと佇んでおり、テレビや電波もなく、都会の喧騒から隔絶された場所』

と聞いておりましたが、今はサクサク動くfree-wifiが飛んでおり、スマホが普通に使えました。(笑)

なお、10月下旬~11月初旬でも夜中は気温5℃を下回りますので、防寒対策はしっかりした方が良いです。

太陽寺までのアクセス

太陽寺までのアクセスですが、西武池袋駅から特急ちちぶに乗車して、西武秩父駅まで行きます。所要時間は1時間18分です。

そこから太陽寺行きのマイクロバスに乗車してお寺に向かいます。所要時間は50分ほどでした。

つまり池袋から所要時間は2時間程度ですので、都内から気軽に訪れることができオススメです。

太陽寺での宿坊料金

「大陽寺」の宿坊体験プログラムは、座禅、写経、読経、法話、1泊2食付(精進料理)で9,000円となります。

ヨガや瞑想のプログラムがある日は12,000円となります。なお、ボランティアの方は無料で宿泊できるようです。

太陽寺で宿坊体験してみた

そんな太陽寺ですが、宿坊体験をしてきましたので、詳細な内容をお伝えしたいと思います。

私はヨガのプログラムがある日でしたので、女性の参加者が非常に多かったです。参加者合計30名以上はいました。比較的少ない人数が希望の方はヨガのプログラムがない時が良いかもしれません。

宿坊プログラムについて

通常のプログラムはこんな感じです。可愛いイラストで示されています。

一応プログラムはすべて参加強制ではなく、自身がやりたいことのみ自由に参加する形です。

ただしこの日はヨガがありましたので、以下のようなプログラムでした。

宿坊体験スタート

ヨガ&瞑想体験

最初はヨガ体験でした。ヨガ初体験でしたが中々楽しめました。

インストラクターの指示に従って身体と心を整えます。

『心臓は生まれて一日も休まずに動いています』

『目があるおかげで綺麗な景色が見れます』

みたいなことを話されており、普段何も思わずに当たり前と思っていることの有難みを実感できました。凄く良い経験でした。

写経体験

次は写経体験でした。

般若心経の文字をひたすら書きます。般若心経は簡単に言うと、仏教の教えのエッセンスをまとめたものとのことでした。

写経により、筆先と書くことだけに集中することで、自分の脳裏にある様々な思考にとらわれず、般若心経の教えである「空」の境地に近づくとのことでした。

書いていると眠くなったり、お腹がすいたり雑念だらけに陥りそうでしたが、(笑)なんとか最後まで書き上げました。

読経体験

次は読経体験です。お坊さんと一緒に般若心経の教えである「空」を守り、無心で読み上げていきます。(この次はいよいよ晩御飯だあ)

夕食(精進料理)

お待ちかねの晩御飯です。いえーい!

30人以上の食事をお坊さん一人で作り上げているらしく頭が上がりません。

正座をして全員揃って「いただきます」と合唱し無言で食べるのかと思いきや、各自友人や隣の人とおしゃべりしながら普通に食べていく感じでした。(笑)

精進料理は全て本当に美味しかったです。お味噌汁とご飯はお替り自由です。ご馳走さまでした。

就寝

晩御飯の後は、特にプログラムがあるわけではないので就寝するまで自由に過ごします。

大体の人は11時頃には就寝していました。

早朝ヨガ

読経をやる予定でしたがスケジュールが少し変更されました。

朝一に、みんなでウォーキングしてヨガを行いました。

早朝から身体を伸ばし、大自然の空気が吸えるのは非常に贅沢な時間でした。

終わった後に縁側で休憩しながら、コーヒーを飲んだりしました。

都会の喧騒とは無縁の大自然。ゆったり流れる時間の中で一休み。

悩みがあっても、ここではすべて無に感じ、今生きていることそれだけで幸せに感じます。悟りが開けそうです。(笑)

朝の読経

昨晩と同じようにお坊さんと一緒に、「空」の教えを守り無心で読み上げていきます。(朝ごはんはまだかなあ)

早朝座禅

この早朝座禅が凄く良かったです。

座禅堂の廊下には8名分の座布団があり、外の景色を眺めながら座禅を組むことができます。

自分の脳裏に浮かぶ雑念に囚われることなく、へその下にある「丹田」のみに集中して座禅を組みます。

雑念が浮かんでも、吐く息とともに押し出していきます。

少し肌寒くてツンとした中、早朝の小鳥のさえずりを聞きながら大自然を目の前にしての座禅、本当に素晴らしい時間でした。

朝食(精進料理)

お待ちかねの朝食です。いえーい!!

季節の食材や、作って頂いたお坊さんに感謝の気持ちを持ちながら美味しく頂きました。ご馳走さまでした。

法話とお寺の説明

お寺を一緒に回りながら様々なお話を聞きました。

その中でお寺に祭られている閻魔大王様と、脱衣婆の像を見学しました。

脱衣婆は人が閻魔大王の前で裁かれる前に、その人の服を脱がす役目だそうです。

その脱衣婆は昔は高貴で綺麗な方だったのですが、このような役目を果たす中で顔が鬼のようにみるみる醜悪になったようです。

『どんな人も自身の悪行によって、心も顔も醜くなっていくものである』

と聞いて納得しました。

その話に加えて、

『高貴な人も下賤な人も、死後裁かれる時には脱衣婆に服を脱がされ、閻魔大王の前で魂が平等に裁かれる』

『つまり自身の立身出世や資格、学歴等を取り繕っても最後は心や精神がどうかが重要』

という話も聞きました。

確かに自身の表面を取り繕うことも大事ですが、生きている間に善行により内面を如何に磨いていくかが大事だと、しみじみ感じました。

わんこの散歩

帰るまでの自由時間の間に、飼われている犬たちと散歩することができます。可愛かったです。

お坊さんが持つご飯に犬が食らいつき、お坊さんもびっくりしていました。(笑)

宿坊体験の感想

1泊2日で非常に充実した内容でした。特に大自然を前にした早朝座禅はオススメです。

都会の喧騒から離れ、何もない大自然の中に身を置くと自分の悩みもちっぽけに感じますし、今生きていることや、当たり前のことの有難みを感じたりします。

背伸びすることなくありのままの自分で良いと感じましたし、また何か資格や出世で自身を取り繕うことなく、内面を磨くことの重要性も感じました。

少しでも興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。オススメですよ!

現場からは以上です。(^^♪

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ABOUT US

別称コミカルおじさん。人を笑わせたり楽しませることが好き。M-1グランプリ2018/2019出場経験あり。世界55か国訪問。学生時代はヘルシンキ大学交換留学や、トルコで海外教育インターンシップに従事。某日系メーカーに勤務しながら、米国公認会計士(USCPA)を取得。2020年3月より一般社団法人(教育事業)の副代表理事としても活動中。