【トルコ】横断1,600Kmヒッチハイクは無事に成功したのか。


お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪

トルコ訪問3回目の時の話です。

2012年8月18日~2012年8月29日まで、私はトルコ横断1,600Kmヒッチハイクの旅に出ました。

目的地は東部の街「ワン」です。

イランとの国境まで50Kmの街であり、出発地のブルサからは凡そ1,600Kmの道のりです。

ヒッチハイクをした理由につきましては、こちらの記事をご参照ください。【トルコ】横断1,600Kmヒッチハイク旅をなぜしようと思ったのか。


現地通貨1トルコリラ≒40円

【1日目】

最初は私が住んでいるブルサという街の長距離バスターミナルからスタートしました。

1台乗せて頂き、市内中心部まで行くことが出来ました。

下車後、ヒッチハイクをする場所を探していると、近くにいたおじさんから、

『たばこのライターを貸してくれ』

と御願いされました。

貸してあげると、何と車に乗せてもらえることに。これで2台目です。

しかし、このおじさんの癖がめちゃくちゃ凄かった。(笑)

車のテレビでAVを見せてくるわ、ひと気のない山道に車を停めようとして

『ここで1人でしろ』

と言って来たり、セクハラ満載できつかったです。(笑)

まあ被害は特段無く、無事に80Kmほど進むことが出来ました。

そして、ヒッチハイク再開直後にエスキシェヒルという街に向かう車に乗せてもらえることに。3台目です。

無事エスキシェヒルに到着。なんと、その男性からイスケンダールケバブやビールを御馳走になりました。

イスラム圏の方々のホスピタリティには本当に感謝です。

ご飯の後、ヒッチハイクし易い場所まで連れて行っていただきました。本当に素晴らしい方に巡り合えました。

この時点で辺りはすっかり暗くなり、車のスピードも速かったので中々捕まりませんでした。

すると先ほど通り過ぎたクレーン車が戻ってきて、

『もっとヒッチハイクし易い所まで乗せていくよ』

とのこと。これで4台目です。

下車した際に記念に1枚。

時刻は21時30分頃。何とか今日中に首都のアンカラまで行きたいところです。

すると、アンカラに行く予定の2人組の男性が乗せてくださるとのこと。これで5台目です。

お二人とも凄く気さくで、ジュースやお菓子を頂きました。

深夜23時30分頃に無事アンカラに到着しました。

深夜についたので、『宿探し、どうしようか』と考えていたのですが、なんと、一緒にホテルを探してくれました。

何から何までとても親切な方々でした。本当にありがとうございました。

【2日目】

今日の目標はアンカラを出発し、カッパドキアのある「ネブシェヒル」という街まで行くことです。

午前はアンカラを少しぶらぶら観光しました。

途中にある「Gölbaşı」という街を最初のターゲットにしてボードを掲げていると、その街に通ずる車道まで送ってもらいました。これで6台目です。

再びボードを掲げていると、サングラスのおじさんに2Km程乗せて頂くことが出来ました。これで7台目。感謝です。

再びヒッチハイクを再開すると現地の方から、

『今日はお祭りだから、バスが無料で乗れるよ』

とのこと。よく分かりませんが無料なので、乗ってみることに。一応8台目です。(笑)

しかし、どんどんバスは進み、村落や住宅街を抜けて、よく分からない場所まで辿り着いてしまいました。

この時点で、夕方17時。

『今日ネブシェヒルに行くのは無理だ』

と確信しました。途方に暮れて色々歩き回ると、なんと、「アクサライ」という街まで行く主要道路に辿り着きました。ラッキーです。

アクサライは目的地であるネブシェヒルに行く途中の街です。

その主要道路でヒッチハイクを開始してから30分後、1台の白い乗用車が止まり、アクサライまで乗せて頂けることに。これで9台目。

途中にエナジードリンクやタバコを貰い、1時間30分程でアクサライに到着しました。本当にありがとうございました。

この時点で20時。早く急がないと真っ暗になってしまうと思い、焦りが出始めました。

この辺りは近くに宿やレストランもない場所ですし、暗くなると少し危険な雰囲気がありました。

しかし、なかなか車は捕まらず、

『まじでヤバイ。どうしよう』

と考えていた矢先、カイセリという街まで向かうトラックが途中のネブシェヒルまで乗せてくれるとのこと。これで10台目。

24歳と30歳の男性2人組でした。途中に水やお菓子、タバコを頂き1時間程でネブシェヒルに到着しました。感謝です。

下車したところは、ネブシェヒルの郊外のガソリンスタンドなので、さらに街中に行く必要がありました。

ヒッチハイク開始10分程で、1台の車に乗せて頂けることになりました。これで11台目です。

その方はホテルを経営されており、そこに泊まることにしました。

ホテルは結構綺麗でテラス付きで、1泊50トルコリラ程でした。

この時点でスタートから凡そ700Kmほど進んでいることになります。

【3日目】

朝テラスで優雅に朝食を食べました。

この日は1日カッパドキアで観光することにしました。

宿からギョレメ方面まで3時間ほどゆっくり歩きながら観光しました。

2年前に来た時に宿泊した「Dream Cave Hotel」というホテルに宿泊することに。1泊25トルコリラ程です。

【4日目】

この日も1日観光に当てました。

「カッパドキアからの移動手段として使わないからOK」という理由で、スクーターをレンタルしました。(笑)

10時間で45トルコリラほどでした。

カッパドキアの絶景をスクーターで回るのは本当に最高で、オススメです。

夜になりスクーターのライトを点けようとしましたが、全くつきませんでした。(笑)

カッパドキアは街灯もほとんどないので、結構焦りました。

なんとか猛スピードで飛ばし、真っ暗になる前にホテルまで戻ってくることができました。

レンタルされる方は最初に問題がないかチェックされた方が良いかと思います。

【5日目】

この日の目標は観光地である「ネムルートダー」への拠点の街、マラテヤに行くことです。

宿泊していたギョレメ地区からギョレメ博物館方向に歩くこと3.5km程。なんとか、カイセリ方面へと向かう大通りに辿り着きました。

そして1台の車に拾ってもらい、カイセリ手前の街まで行きました。これで12台目です。

そして、その方は、

『ここまでしか送ってあげれないけど、ドムシュ(ミニバス)のお金を代わりにドライバーに払ってあげるから、それでカイセリまで行って』

とのこと。ヒッチハイクとは微妙に違いますが、無料で乗れているのでOKとします。(笑)

一応台数にカウントすると13台目になります。

この国は、本当にすこぶる優しい人ばかりです。

お昼頃に無事カイセリに到着し、マラテヤに通ずる大通りを徒歩で目指しました。

暑くて死にそうでしたが、4Kmほど歩き、大通りに到着しました。

ヒッチハイクをしようとした矢先に、

『ここは少し危険だから、ヒッチハイクし易い場所まで乗せていくよ』

と、向こうから声を掛けて頂き、乗せて頂けることに。これで14台目。お名前はキュシュルさん。優しさに感謝です。

下車後、ヒッチハイクを開始して数十分後に1台の車が止まってくれました。その方は、途中の街「Pınarbaşı」まで行くとのことでした。お名前はラマザンさん。

バイパスのような道でしたので、1時間でスイスイ100Kmほど進みました。これで15台目です。

本当にありがとうございました。

その時点で夕方16時頃でしたが、マラテヤまではまだ200Kmほどあります。まだ先は長い。

ここは車通りも多くない所でしたので本当に捕まるか不安でしたが、幸運なことに何とか1台に拾っていただきました。

こちらの車は東部のワンという街まで行くとのことでした。これで16台目です。

雰囲気が今までのトルコ人っぽくなく、言葉もトルコ語以外を話しているようでしたので、おそらくクルド人の方々だと思われます。

ついにクルド人が多く住むトルコ東部に突入してきたことを実感しました。

マラテヤに到着後、とあるケバブ屋さんにホテルを尋ねると、安いペンションまで案内してくれました。

海外だとこの場合、チップを要求されるケースも多々ありますが、ここでは一切ありませんでした。

本当にイスラム教徒の人は、人助けの精神があり、優しいです。

Unal Pansyonというホテルで、1泊25トルコリラでした。(風呂とトイレは別でした)

ここまでで出発から凡そ1,000Kmの距離となります。

【6日目】

この日は世界遺産の「ネムルトダー」に行くことに。

ツアーに申し込みしたくインフォメーションセンターを探すも見当たらず。

近くの人に尋ねるとインフォメーションセンターの人(?)に電話して、数分後にやってきました。

何となく怪しいので、

『インフォメーションセンターにまず連れて行ってほしい』

というと、

『ここからは20分以上掛かり遠いので、だめだ』

とのこと。何となく怪しかったのですがツアーの値段を聞くと、1泊2日で100トルコリラで安いので参加することにしました。

12時に出発し、ネムルトダー近くのホテルに15時頃到着しました。そこから徒歩でネムルトダーに向かいました。

ネムルトダーは予想以上に大きく、大きいものは3m以上のものもありました。

保存状態も良く、均等に置かれて同じ方向を向いており、その景色は圧巻でした。

夕日に染まっていく石像は特に美しかったです。

【7日目】

7時20分頃にホテルを出発し、9時にマラテヤに戻ってきました。

今日はマラテヤからディヤルバクルを目指します。

1台のトラックが止まってくれ、エラズーという街まで乗せてくれることに。これで17台目です。

その方のお名前はムラトさんで、トルコ人によくある名前です。お子さんの名前はアリ君でした。

途中車を止めて休憩して、木陰でゆっくりしました。

エラズーに到着すると、ムラトさんは走行中の別の車を止めて下さり、私を乗せてもらえるように交渉してくれました。本当に親切な方でした。

この車で18台目となります。

運転手の方はトルコ語を話せましたが、他の友人の方は話せなかったので恐らくクルド人の方と思われます。

途中チャイをご馳走になり、無事にエルガー二という街で降ろして頂きました。感謝です。

そしてヒッチハイクを再開して暫くすると、1台の車が止まりました。これで19台目です。

ディヤルバクルに住んでいるクルド人の方で銀行員とのこと。

私はその方に、

『自身の国クルディスタンを建国したいと思われますか』

と聞いたところ、答えは『No』でした。

理由は、銀行員として充分な給料を貰い、現状の生活全般にも満足しているからとのことです。

ただ、

『クルド人が多く住む町ではそのような意見は述べてはならない』

とのことでした。

30人中2人くらいは右派の人間がおり、クルディスタンが不要と発言した場合は、その右派の人間から攻撃される可能性があるとのことです。

ディヤルバクルに到着した時に、

『今日は俺の家に泊まってけよ』

と言っていただき、彼のマンションに行きました。

到着して奥さんに確認すると、

『急すぎる』

とのことで結局泊まることはできませんでした。

普通、見知らぬ小汚いバックパッカー泊めたくないですよね。(笑)

このマンションは家賃900トルコリラで、ガードマンもおり、周辺の治安も凄く良さそうでした。

その後、旧市街地まで送っていただきました。本当に優しい方でした。

KAYA HOTELという宿を見つけました。中々綺麗で快適でした。2泊で合計70トリコリラです。

【8日目】

この日はディヤルバクルを観光しました。

訪問したウルジャーミで1人のクルド人の方とお話する機会がありました。

この方にもクルディスタン建国についての意見を聞いてみると、

『学校でクルド語を学ぶ環境があったり、学ぶ権利が与えられているのであれば、自国の建国は必要ない』

とのことでした。

その他にも色々なお話をすることが出来ました。貴重な時間でした。

またこの日は途中腹の立つことがありました。

歩道をブラブラと歩いていると、子ども達が走行中の車めがけて石を投げて遊んでいました。

私はそれを見て、

『危ないからやっちゃダメだよ』

と優しく注意して立ち去ったのですが、その後自転車に乗った彼らに追い越しざまに唾を吐かれました。

大人気なく、手に持っていた観光パンフレットをぶん投げようとしてしまいました。(笑)

周りにいた大人たちに冷静にたしなめられましたが、後から思うと凄く恥ずかしかったです。(笑)

冷静になって考えてみると、子ども達は何も悪くないのかなと。

『彼らにとって高級な車に、自身の貧しさから来る恨みや嫉妬心をぶつけていたのかな』

と、少し同情しました。

『じゃあ貧しければ何をしてもいいのか』

という指摘があると、答えは難しいです。

確かに、やってはいけない事はやってはいけませんが、

「何故そのような行動を取るのか」

までを考える必要はあるのかなと、当時思いました。

【9日目】

この日は、ヒッチハイクを再開してディヤルバクルを後にします。

まず1台トラックに乗せて頂くことが出来ました。これで20台目です。

サービスエリアのようなレストランで降ろして頂きました。

しかし、この辺りは車通りが非常に少なく、本当に先に進めるのか不安でした。

レストランで休憩しながら、到着するトラックを待ちました。

ようやく1台のトラックがレストランに入り、途中まで乗せて頂けることに。これで21台目です。

次の車が拾えるまでの間、おじさんは一緒に待ってくれました。

優しさに感謝です。

次に乗せて頂いた方に、タトワンという街まで乗せて頂きました。

ゴールまであと少しです。

【10日目】

まずは途中の「Gevaş」という街を目指します。

なんとか拾っていただくことが出来ました。これで22台目です。

そして、ほどなくして拾っていただきました。これで23台目です。

一応ワン市内にこの時点で入ることが出来ました。ワンにある「ワン湖」の景色も絶景でした。

本当に是非一度訪れて頂きたいスポットです。

ワン湖を堪能し、市内のホテルを目指してヒッチハイクしていると、1台の車に乗せて頂くことが出来ました。

これで24台目です。

お名前はメフメトさん。しかも一泊ご自宅に泊めていただくことになりました。また、ご飯もご馳走になりました。

お心遣いに本当に感謝しかありませんでした。

ここで、私のヒッチハイクの旅は終わりました。

【11日目】

ヒッチハイクではありませんが、イラン国境の「ドゥバヤズット」まで行きましたので、写真だけ載せておきます。

ここの景色も素晴らしかったです。

またワンには左右の目の色が違う「ワン猫」が存在しており、見学することが出来ます。

合計24台に車に乗せて頂き、ブルサから遠路はるばるワンまで1,600Kmの大移動でした。

実際に私が通過したルートはこちらです。

トルコ人、クルド人関係なく皆さん本当にもの凄く優しかったです。

特にクルド人の方は、活発なテロ集団のイメージが最初ありましたが、皆さん凄く親切でしたし、テロ活動を行うような人間はごく僅かだと知りました。

やはりインターネット等の情報だけでは分からない事も多いので、

『現地に足を運んで、自分の目で見て、聞いて、五感で感じる経験が大事だ』

と改めて思いました。

今後トルコ人やクルド人に関係なく、日本と良好な関係が構築できればいいなあと心から思います。(^^♪

 

 

 

「JAPON İLE TÜRK’ÜN DOSTLUĞU SONSUZA DEK SÜRECEK」
 -日本とトルコの友情はいつまでも続く-

 

 

 

 

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ABOUT US

別称コミカルおじさん。人を笑わせたり楽しませることが好き。M-1グランプリ2018/2019出場経験あり。世界55か国訪問。学生時代はヘルシンキ大学交換留学や、トルコで海外教育インターンシップに従事。某日系メーカーに勤務しながら、米国公認会計士(USCPA)を取得。2020年3月より一般社団法人(教育事業)の副代表理事としても活動中。