お疲れ様です、じぇいぴーです。(^^♪
外資系戦略コンサルティングファームの、
「アーサーDリトル」
の一次面接を受けてきましたので、簡単にお伝えしたいと思います。
外資系戦略コンサルティングファーム「アーサーDリトル」
どんな会社?
アーサーDリトルは1886年に設立された世界最古の戦略コンサルティングファームです。
設立者はマサチューセッツ工科大学の科学者であり、そのような設立背景から主に「製造業向け」のコンサルティングサービスを展開しています。
具体的には売上の6割以上は、売上1兆円規模の「製造業向け」の戦略コンサルティングサービスとなります。
更に、コンサルタントの9割以上が理系出身者であり、過去3年間新卒文系の採用は0だったようです。
・・・どえらいところに応募してしまいました。(笑)
ちなみに自分は理系ではなく、さらには数字を扱うような経営学部卒でも経済学部卒でもなく、
「文学部卒」
の人間です。(笑)
中途採用選考スケジュール
中途採用選考のフローは以下の通りです。
書類選考(筆記試験ナシ)→面接4回ほど
私は運よく書類選考を突破し、一次面接に進むことができました。
エージェント曰く書類選考通過率は2割程度とのことです。めちゃくちゃ運が良いです。(笑)
まあ、重工メーカー勤務なので、文系(文学部)卒でも何とか引っかかった感じでしょうか。
一次面接
一次面接は19時に設定され、予定時間は1時間ほどでした。今回は30代中盤くらいの男性と1対1での面接となります。
最初に簡単に自己紹介と、自身の業務内容、その中で得た強み、戦略コンサルファームの志望理由をお伝えしました。
また、戦略コンサルティングファームでやりたいプロジェクトについても聞かれました。
最初はそんな感じで通常の面接でしたが、15分ほど経過したタイミングから、ロジカルシンキングや発想力、業界知見を確認するような質問にシフトしていきました。
「〇〇の売上規模を2倍にするためには」
といった参考書に載っているような明らかなケース面接ではなかったです。
面接官)『ガスタービン発電装置を販売しているとのことですが、お客様はどのようなことがお困りなのでしょうか』
⇒『原発停止後、再生可能エネルギーが普及するにあたって、各電力会社から購入する電力単価にエネルギー賦課金が加算され、購入電力の価格が上昇していることです。それを解決するために、ガスタービン導入によるユーテリティのコストダウンを提案をしています』(筆者)
⇒『具体的にどのようにしてお客様に提案をするのでしょうか』(面接官)
⇒『まず、お客様の工場負荷(電気・蒸気)が、どのように賄われているのかを把握します。例えば電気3,000Kwが電力会社からの買電で賄われ、蒸気10t/hは自社保有の石炭焚BTGで賄われている場合のユーテリティコスト総額を算出し、弊社製のガスタービン導入した場合、何パーセントコストダウンとなるのか提案します』
⇒『コストダウン以外でお困りなことはないでしょうか』(面接官)
⇒『石炭焚BTGの場合CO2を排出しています。そこでガスタービン導入によるCO2削減効果を提案しています』(筆者)
⇒『CO2を削減ではなく、0にしたいとの要望に対しては何かできますか』(面接官)
⇒『水素焚きのガスタービンにすることでCO2排出はゼロにすることは可能です』(筆者)
⇒『水素はエネルギーコストの観点から難しくはないでしょうか』(面接官)
⇒『2030年~2040年代頃には水素社会により、水素単価がガス代同等になることも予想されます。その頃には実現可能と考えます』(筆者)
面接官)『少し話を変えて、ガスパイプラインが延伸されていないような山奥でガスタービンをどうやって販売しますか』
⇒『明日すぐ販売することはできませんが、ガスパイプラインが将来延伸される5年後に販売することを見越して営業します』(筆者)
⇒『ガスパイプラインがない中でお客様が石炭焚BTGのCO2を直ぐに削減してほしいといった場合にどう提案しますか』(面接官)
⇒『石炭焚BTGは40年ほど設備寿命があるので、運用中の古いBTGと最新のBTGとは性能が異なると思います。ですので、最新機種のBTGへの更新を提案すると思います』(筆者)
(面接官)『CO2排出を削減ではなく完全に0にしたいという要望がある場合は、何か案はありますか』
⇒『各近隣が保有するガスタービン設備で発生させた蒸気の供給を受けたり、もしくはメーカーが発電所を設けそこからの供給を受けたりすることで、自社保有の設備から発生するCO2を数値上は0にすることは可能かと思います』(筆者)
面接官)『最近はモノ→コトの事業構造の変更がありますが、その中で何か提案できますか』
⇒『メーカーが自社設備を保有したままリースをするか、もしくは最終顧客の間にエネルギーサービス業者をはさむことで、最終顧客はガスタービンを買取せずに、電気と蒸気のエネルギーのみ供給を受けることができるかと思います』(筆者)
面接官)『AIなどのテクノロジーと合わせてお客様に何か提案できますか』
⇒『ガスタービンが故障した場合に、パニック等で顧客側のオペレータの操作ミスで重故障に繋がるケースも想定されます。AIをガスタービンのオペレーターとして代わりに導入すれば、故障ごとに適切な処置を行うことで、ヒューマンエラーによる重故障への波及効果を低下させることができます。また、これにより顧客側の人員も減らすことができ、人員のコストダウンにも寄与することができます』(筆者)
その他にも「ガスタービン」を中心として、いろいろと合計25分間ほど質問がありました。
・自家発電用の常用ガスタービンの話をしてきたが、それ以外に用途はないのか。
・非常用ガスタービンを常用に転用することは可能か。
このように自社が属する業界の知見を深堀されたり、少し自身のアイデア等も求められるような面接ですので、しっかりとご準備されることをオススメします。
ケース面接後は、逆質問の時間が20分間位ありましたが、色々と深みのない質問をしていました。(笑)
そして、最後の方は特に質問することがなくなったので、面接は予定よりも10分程度早く終わりました。(笑)
こういった面接は初めてで、手応えはよく分かりませんが、受かっていればよいなあと思います。
中途採用の結果について
面接の6日後に転職エージェント経由で連絡があり、残念ながら一次面接不合格となりました。
改めて考えると、面接官の質問に対して、もっとロジカルに回答すべきだったなあと感じます。準備不足につきますね。
以上です。(^^♪
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